社長ブログ
【会社と社員との信頼の覚悟交換】
先日、司会者が新しく代わったカンブリア宮殿を視聴しました。
ゲストに木村石鹸工業㈱社長の木村祥一さんがご出演されていました。
「万人向けではありません、合う人と合わない人がいます」のキャッチフレーズで
通常のシャンプーとは一線を画した「12/ジューニ」のシャンプーを開発した会社である。
開発にはそもそもいくらのものを作るとか、誰をターゲットにするとか、そういうマーケティング
からスタートしていない。社員が自分の作りたいものを作り、出来たら「このくらいの原価になった
どうするか」とそこから考え、後でどうやって売るか考えると。
「えーっ、会社組織でそんな感じでやってるの?」普通に考えたら誰も信じられないと思う。
つまり「何も戦略がない」のである。
しかし。外部クリエイターから「何も語ることがなくて、開発者が理想を求めて作ったこと自体
を正直にさらけ出すのが一番木村石鹸らしい」と提案してくれたそうだ。
そこで木村さんは「発想の転換」に打って出た。
一般に比べて高い金額設定の洗剤、シャンプーをデザイン性の高いパッケージにして、家具や照明
インテリアなどのデザインの展示会に出展したのである。
社員たちににすれば、こんな高い商品は売れないし、人も来ないだろうと思っていたが
バイヤーの人たちの反応は、洗剤ぽくなっくって良い、オシャレとすこぶる反応が良く
商談も進んだらしい。セレクトショップや雑貨店、カフェに販路を広げたのである。
当然ではあるが、商品の素材や使い勝手もよい。素材は100年以上続く職人の手作業による釜焚製法によって作られているのだ。
木村さんは時代のニーズにマッチした敏感な感覚を持っていると思った。
それは前職のITベンチャーの中で育まれたものかもしれません。そしてヒット商品になった。
この会社の特出した点は、社員が自由に自分の作りたいものを作る「自己申告型給与制度」
を採用していることだ。
木村さんは以前、ITベンチャーにいた時から、評価制度に疑問を持っていたそうだ。
人が人を評価出来るのかと。前職でも色々な評価制度をやったが、絶対に満足はいかなかった
そこで評価はしないと。
社員も「今年はこれだけの事をやるから、このくらいの給料が欲しい」と。
社員にしてもやることと書いて、やらなかったら信用を失う。
木村社長は、未来の「こういうことをする、したい」という事に対して
会社は「それに乗っかれるかどうか?要は投資」だと。
会社と従業員が未来のわからない点に対して、合意点を探り合い、納得のいくところを
みつけると、そこには「覚悟」しかない。それであれば同じ方向を見て一緒に歩めると。
それを「覚悟の交換」と言った。
会社と従業員が真剣に向き合い、お互いを信頼して覚悟を決めることで、社員は自主的に行動していく
凄い!頭の中ではそう思ってみても現実的になかなか出来る事ではないと思った。
確かに従業員に対して、管理や監視をすればするほど、サボる要素を作り出す。
私の知っている会社でも、社用車にGPS追跡装置を付けて、今どこで、何をしているか監視したり
日報だの会議だの頻繁に行っている会社もあるが、社員を信用せず、そんな事に時間やお金を賭けるなら、もっと社員の為になる事に使ったらどうかと思ってしまう。
最後に謙遜しながら、木村社長はこう言った。
「私は働きやすい環境を作ることしか出来ないと思っている」と。
なんて素敵なカッコいい社長なんだと思った。そして素晴らしい会社だと。

